2025-12-24

開院のお知らせ

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根管治療について

根管治療について

むし歯や炎症が進行しても、状態によっては歯を残すことが可能です。

その歯を残すために行うのが、根管治療です。歯の根の中を丁寧に清掃し、健康な状態に戻すことで、自分の歯をできるだけ残すことができます。

症状が進むほど根管治療は複雑になりますが、当院ではまず「歯を残せる可能性」をしっかり見極め、そのうえで治療中は細菌感染のリスクを最小限に抑えながら、専用の器具や最新の技術で丁寧に処置を行います。

すぐに抜歯と判断せず、歯を残すための治療を大切にしています

こんなお悩みはありませんか?

  • 歯の奥がズキズキと痛む

  • 歯ぐきが腫れて、膿のようなものが出ている

  • 噛むと違和感があり、歯が浮く感じがする

  • 他院で「歯の中に菌が入っている」と言われた

  • 以前根管治療した歯がまた痛み出した

根管治療のこだわり

根管治療は、精密さが治療の成否を大きく左右します。適切な環境と正確な手技で行うことで、初回治療では8〜9割の成功率が期待できます。

一方で、再治療になると成功率は6割前後に下がり、条件によっては4割程度まで落ちてしまうこともあります。そのため、初回の根管治療をいかに精密に行うかが非常に重要です。

マイクロスコープによる拡大視野

マイクロスコープによる拡大視野

根管は非常に細く、肉眼では確認が難しい構造をしています。
マイクロスコープを用いることで、根管内部の亀裂や汚れを数十倍に拡大して確認でき、より精密で確実な処置が可能になります。

これにより、治療の精度と成功率が大きく向上します。

CTによる立体的な診断

CTによる立体的な診断

レントゲンでは平面的にしか見えない根の形や病変の広がりを、CT撮影によって立体的に把握できます。歯の内部構造や根の形を正確に確認できるため、治療の安全性と精度が高まります。

必要に応じて撮影を行い、より正確な診断に役立てています。

ラバーダム防湿で清潔な治療環境を確保

ラバーダム防湿で清潔な治療環境を確保

治療中に唾液や細菌が入り込むと、せっかくきれいにした根管が再び感染するおそれがあります。ラバーダムというゴムのシートで歯を隔離し、清潔な状態を保ちながら根管治療を行うことで、感染リスクを最小限に抑えます。

根管長測定器で正確な計測

根管長測定器で正確な計測

根の長さを正確に測ることは、根管治療の基本でありながら非常に重要な工程です。専用の根管長測定器を使い、ミリ単位で根の長さを計測することで、薬剤を入れすぎたり、届かなかったりするのを防ぎ、的確な根管治療につなげています。

ニッケルチタンファイルによる根管清掃

ニッケルチタンファイルによる根管清掃

根管は細く複雑に湾曲しており、手作業では届きにくい部分があります。柔軟性の高いニッケルチタン製の器具を使用することで、複雑な根管の奥までしっかり清掃・拡大が可能です。これにより、細菌や感染源を効率的に除去します。

MTAセメントで根管をしっかり封鎖

MTAセメントで根管をしっかり封鎖

根管の内部を無菌状態にしても、再び細菌が侵入すれば治療は失敗してしまいます。高い封鎖性と生体親和性を持つMTAセメントを用いて根管を密閉することで、再感染を防ぎ、治療後の安定性を高めます。

ファイバーコアで歯を内部から補強

ファイバーコアで歯を内部から補強

根管治療を終えた歯は、内部が削られているため脆くなりがちです。金属よりもしなやかで、歯に近い弾性を持つファイバーコア(土台)を使用することで、噛む力をやさしく分散させ、破折のリスクを軽減します。

根管治療の流れ

STEP 01.

診断と治療方針の決定

レントゲンやCTで歯や根の状態を詳しく確認し、必要に応じて歯髄診断(歯の神経の状態を調べる検査)を行うこともあります。感染の広がりや根の形を把握したうえで、根管治療の必要性や最適な方法を判断します。

診断と治療方針の決定

STEP 02.

感染部位の除去

むし歯や細菌に感染した部分を丁寧に取り除きます。その後、根管にアクセスして清掃の準備を行います。

感染部位の除去

STEP 03.

根管内部の清掃・消毒

専用の器具と薬剤で、根管の内部を徹底的に掃除・消毒します。細菌や汚れを取り除くことで、再発のリスクをできるだけ抑えます。

根管内部の清掃・消毒

STEP 04.

根管の封鎖

清掃と消毒が終わった根管には、すき間ができないよう材料をしっかり詰めて密封します。これにより、細菌が再び入り込むのを防ぎ、根管治療後の再感染を抑えます。

根管の封鎖

STEP 05.

土台作りと被せ物の装着

歯の内部を支えるコア(土台)を作り、被せ物を装着します。噛む力を回復させると同時に、治療した歯を長く快適に使える状態に整えます。

再感染のリスクを減らすには、むし歯になりにくく見た目も自然な素材がおすすめです。具体的には、自然な透明感のあるオールセラミックや、強度が高く割れにくいジルコニアセラミックが適しています。

土台作りと被せ物の装着

根管治療の応用

むし歯の治療方針

通常の根管治療だけでは治りにくい場合や、根管治療後に痛みが再発した場合は、歯を残すために再根管治療または外科的な処置をご提案する場合があります。

歯根端切除術
(しこんたんせつじょじゅつ)

根管治療を行っても、歯の根の先に炎症や膿が残る場合に行う外科的治療です。歯ぐきを小さく切開し、根の先の病変や感染部分を丁寧に取り除きます。

その後、根の先端を整えて再感染を防ぎ、歯を抜かずに残せる可能性を高めます。

意図的再植術
(いとてきさいしょくじゅつ)

通常の根管治療では対応が難しい場合に行う特殊な方法です。一度歯をお口の外に取り出し、感染部を除去したうえで元の位置に戻します。

リスクはありますが、成功すれば抜歯を避け、自分の歯を長く保てる可能性があります。

根管治療のリスク

根管治療のリスク

大切な歯を残すための治療ですが、以下の注意点についてもあらかじめご確認ください。

  • 根管治療中に、一時的な痛みや腫れを感じる場合があります。
  • 根管治療後に、歯ぐきの腫れや違和感が残ることがあります。
  • 根管治療後、歯が割れたり欠けたり(歯根破折)することがあります。
  • 根の内部の状態によっては、細菌が完全に取り除けず再び感染してしまうことがあります。
  • 通常の治療で改善が見られない場合、再治療や外科的な追加処置が必要になることがあります。

根管治療のよくある質問

  • 根管治療中の痛みを減らす工夫はありますか?

    当院では、患者さまの負担をできるだけ減らす低侵襲治療を心がけています。必要に応じて静脈内鎮静法も用い、緊張や不安を和らげたリラックスした状態で治療を受けられます。

    また、麻酔や段階的な処置で痛みを最小限に抑えるよう配慮しています。

  • 1回の治療時間と通院回数はどのくらいですか?

    1回あたり約1時間を目安に治療を行います。症状や根管の状態によって前後することもありますが、通常は2〜3回の通院で治療が完了することが多いです。患者さまのライフスタイルに合わせ、無理のないペースで進めていきます。

  • 根管治療の保険診療と自費診療の違いは何ですか?

    保険診療では使用できる材料や器具に制限があります。一方、自費診療ではより高品質な材料や精密な器具を使えるため、再発のリスクを抑えやすく、見た目や噛み心地もより自然に仕上げることができます。

  • 分割払いや医療ローンには対応していますか?

    はい。患者さまのご負担をできるだけ軽減できるよう、分割払いや医療ローンもご利用いただけます。費用面で不安がある場合でも、無理なく治療を受けていただけるよう柔軟に対応しています。

  • 根管治療を行っても改善しない場合はどうなりますか?

    状態に応じて、再根管治療や外科的歯内療法(歯根端切除術など)を検討します。

    それでも改善が難しい場合は、インプラントなど他の選択肢をご案内することもあります。

根管治療のご相談

根管治療のご相談

当院では、マイクロスコープやCTを活用し、精密で再発を防ぐ根管治療を行っています。できる限り歯を残すことを目指し、状態に合わせた丁寧な根管治療を心がけています。

また、他院で抜歯と診断された方のセカンドオピニオンにも対応しています。根管治療によって歯を残せる場合もありますので、まずはお気軽にご相談ください。

根管治療の費用(税込)

保険診療
(一般的な根管治療)

3,000〜7,000