両国駅周辺で働きながら「親知らずが気になっているけれど、抜歯の麻酔が怖くて予約に踏み切れない」という方は少なくありません。診療中に痛みを感じたらどうしよう、麻酔の注射自体が苦手…そんな声を診療室でよく耳にします。この記事では、抜歯への不安に寄り添いながら、当院で取り組んでいる静脈内鎮静法の仕組みと適応について、歯科医師の立場から丁寧に説明します。
親知らずの抜歯って怖い?多くの方が感じる不安とは
麻酔の注射そのものへの恐怖
「抜くこと」よりも「麻酔の注射」が怖いという方は非常に多く、これは特別なことではありません。過去の治療経験や、針を刺されること自体への抵抗感は誰にでも起こり得る自然な反応です。
抜歯中に意識があることへの不安
局所麻酔だけの抜歯では、痛みは抑えられていても「音」や「振動」「圧迫感」は感じ取れるため、処置の様子が分かってしまうことへの緊張感を訴える方もいます。日本歯科医師会の2022年調査では、歯科受診・定期チェックを受けることに対して7.9%が「不安に感じている」、19.8%が「やや不安に感じている」と回答し、合わせて27.7%が不安を感じているという結果が出ています[1]。抜歯のような外科的処置であればなおさら、不安を抱く方が一定数いることは珍しくありません。
当院に寄せられる声と対応の考え方
両国駅から徒歩3分という立地上、平日は仕事帰りに、土曜日にまとまった時間を取って来院される方が多く、「我慢してきたが、麻酔が怖くて先延ばしにしていた」というご相談を受ける機会が少なくありません。当院では土曜日も平日と同じ時間で診療しており、まずはお話を伺うところから始めています。抜歯を急かすことはせず、レントゲンやCTで歯の状態を確認したうえで、麻酔の選択肢を一緒に考えることを大切にしています。
静脈内鎮静法とはどんな麻酔?どんな歯科医師が担当するのか

静脈内鎮静法の仕組み
静脈内鎮静法は、笑気よりさらに高い効果を持つ鎮静薬を血管内に注入する方法で、笑気では十分な効果が得られない患者さんや親知らずの抜歯、インプラント手術など侵襲の大きい処置を行う場合に用いられます[2]。意識が完全になくなる全身麻酔とは異なり、うとうとと眠っているようなリラックスした状態を保ちながら、局所麻酔と併用して処置を進めるのが特徴です。実施にあたっては、通常治療日の1〜2週間前に全身状態を診察し、食事の制限や帰宅後の注意事項などを説明したうえで、当日はモニターを装着して行われます[2]。
当院で全身管理の知識を持つ担当医が関わる理由
静脈内鎮静法は、鎮静薬の投与量調整や呼吸・循環のモニタリングなど、全身管理の知識が求められる処置です。当院では、糖尿病や抗血栓薬を服用中の方など全身疾患を抱える患者さんの管理にも対応してきた経験を踏まえ、矯正治療で培った全身状態の把握やリスク管理の視点を活かしながら、静脈内鎮静法の適応判断とモニタリングにあたっています。マタニティ期の患者さんについても、産婦人科との情報共有を前提に慎重に適応を検討する体制を整えています。日本歯科麻酔学会は「歯科診療における静脈内鎮静法ガイドライン(第二版)」[3]を公表しており、当院でもこうした指針を踏まえた安全管理を意識しています。
局所麻酔・笑気吸入鎮静法との違い
麻酔にはいくつかの選択肢があり、それぞれ得意な場面が異なります。
| 麻酔の種類 | 意識の状態 | 主な適応 |
|---|---|---|
| 局所麻酔のみ | はっきり覚醒している | 一般的な抜歯・軽度の埋伏歯 |
| 笑気吸入鎮静法 | 軽い眠気・リラックス | 軽度〜中等度の不安がある方 |
| 静脈内鎮静法 | うとうとした鎮静状態 | 強い不安・複数本同時抜歯・侵襲の大きい処置 |
どの麻酔を選ぶかは、親知らずの生え方や本数、患者さんの不安の強さによって変わるため、レントゲン・CT診査の結果とあわせて相談しながら決めています。
静脈内鎮静法が向いている人・向いていない人
静脈内鎮静法が向いている方
歯科医学会がまとめた資料では、重度の歯科治療恐怖症や異常絞扼反射(嘔吐反射)のある患者に対して静脈麻酔・静脈内鎮静法が適用されることがあるとされています[4]。当院でも、次のような方にはご相談をおすすめしています。
- 過去の治療経験から歯科治療そのものに強い恐怖心がある方
- 嘔吐反射が強く、器具が口に入るだけで辛さを感じる方
- 複数本の親知らずをまとめて抜歯したい方
- 局所麻酔だけでは不安が拭えない方
慎重な判断が必要な方
一方で、静脈内鎮静法は全身麻酔に準じた設備と管理が必要な処置であるため、誰にでも一律に適用できるわけではありません。重度の呼吸器疾患や心疾患をお持ちの方、当日の体調が優れない方などは、事前の全身状態の確認が特に重要になります。また、鎮静後は判断力や反射が回復するまで数時間かかるため、当日の車の運転や重要な予定がある方は日程調整が必要です。
当院での事前カウンセリングの流れ
静脈内鎮静法を検討される場合、当院ではまず問診で既往歴や服用中の薬を確認し、レントゲン・CTで親知らずの位置や神経との距離を診査します。そのうえで、局所麻酔のみ・笑気吸入鎮静法・静脈内鎮静法のいずれが適しているかを、メリットとデメリットを含めて説明し、費用の目安や当日の流れも合わせてお伝えしています。分割払いやカード決済にも対応しているため、費用面のご相談も遠慮なくお申し付けください。
まとめ
- 親知らずの抜歯への不安は特別なものではなく、歯科医師会の調査でも歯科受診に不安を感じる人は一定数存在することが示されています[1]
- 静脈内鎮静法は鎮静薬を血管内に注入し、笑気で十分な効果が得られない場合や親知らずの抜歯など侵襲の大きい処置に用いられる方法です[2]
- 当院では全身管理の視点を持つ担当医がモニタリングを行い、日本歯科麻酔学会のガイドラインを踏まえた安全管理を意識しています
- 静脈内鎮静法は強い恐怖心や嘔吐反射がある方に向く一方、全身状態によっては慎重な判断が必要です
- 麻酔の選択は診査結果と相談のうえで一緒に決めていくことが大切です
親知らずの抜歯に不安がある方は、両国駅から徒歩3分の当院で静脈内鎮静法について相談してみませんか。土曜も平日と同じ時間で診療しています。まずは初めての方へ(初診の流れ)をご確認のうえ、レントゲンやCTでの現状把握からご一緒に始めましょう。
参考文献
[1] 日本歯科医師会「歯科医療に関する一般生活者意識調査(2022年)」jda.or.jp
[2] 日本歯科医師会 テーマパーク8020「歯科麻酔」jda.or.jp
[3] 日本歯科麻酔学会「診療ガイドライン(歯科診療における静脈内鎮静法ガイドライン 第二版)」jdsa.jp
[4] 日本歯科医学会「歯科診療における静脈麻酔等に関する基本的な考え方」jads.jp