親知らずについて
親知らずは、生える向きや位置によって、トラブルを起こしやすい歯です。まっすぐきれいに生えることは少なく、隣の歯を押したり、歯ぐきが腫れたりする原因になることもあります。
そのため、多くの方は抜いたほうが後々安心です。「残しておけばよかった」と感じるケースは少なく、早めにチェックしておくことで痛みや腫れを防ぐことができます。
当院では、CTなどを使って丁寧に診断し、できるだけ負担の少ない親知らずの治療を心がけています。
こんなお悩みはありませんか?
-
親知らず周辺の歯ぐきが腫れたり、痛くなったりを繰り返している
-
親知らずの周りが磨きにくく、汚れがたまりやすい
-
顎の奥や耳の下あたりに痛みや違和感がある
-
親知らずが横向きに生えていると言われた
-
将来痛くなるのが不安で、抜くタイミングを迷っている
親知らずの抜歯基準
親知らずは、必ずしも抜かなければならないわけではありません。
CTなどで位置や角度を確認し、将来のリスクを考えて判断することが大切です。
抜歯を検討すべき親知らず
- 横や斜めに生えて隣の歯を圧迫している
- 親知らず周辺の歯ぐきが何度も腫れる
- 歯ブラシが届かず、汚れが落としにくい
- かみ合う歯がなく、噛む役割を果たしていない
- 将来的に矯正やインプラント治療に影響する可能性がある
こうしたケースでは、むし歯や歯ぐきの炎症、歯並びの乱れなどを防ぐために、早めの判断が大切です。定期的にチェックを受けて、最適なタイミングを見極めましょう。
経過観察できる親知らず
- まっすぐ生えていてしっかり噛める
- 清掃が行き届き、むし歯や炎症がない
- 40代以降でも痛みが一度も出たことがない
これらに当てはまる場合は、無理に抜かずに残すことも可能です。ただし将来的なリスクの変化に備え、定期的なチェックと丁寧なブラッシングで健康を保つことが大切です。
親知らず抜歯へのこだわり
親知らずの抜歯は、不安や負担をできるだけ少なく行うことが大切です。
当院では、安全性と快適さに配慮し、安心して受けていただける環境を整えています。
CTでの正確な診断
親知らず抜歯前にはCT撮影を行い、神経や骨の位置を立体的に確認します。これにより、抜歯の難易度やリスクを正確に把握し、安全でスムーズな処置につなげます。
痛みに配慮した麻酔
麻酔の注射の前に、まず歯ぐきに表面麻酔を行い、針を刺すときの痛みをできるだけ和らげます。
そのうえで、歯の周囲だけに効かせる局所麻酔と、神経の根元までしっかり効かせる伝達麻酔を、症状や部位に合わせて使い分けています。
伝達麻酔は下顎の奥歯など、通常の麻酔が効きにくい部位にも有効で、治療中の痛みを最小限に抑えられます。
静脈内鎮静法でリラックスした抜歯
「歯科治療が怖い」「緊張しやすい」という方には、静脈内鎮静法を行うことも可能です。点滴で眠くなるような状態をつくり、リラックスしたまま治療を受けられます。
なお、この方法は保険適用外となりますので、希望される方は事前にご相談ください。
治りをサポートするテルプラグ
抜歯後の治りをよりスムーズにしたい方には、コラーゲン素材の「テルプラグ」をオプションで使用することができます。
出血を抑え、傷の治癒を助ける効果があり、ドライソケット(抜歯後に痛みが続く状態)の予防にもつながります。
親知らず抜歯の流れ
親知らずの抜歯は不安を感じやすいものです。
当院では、検査から抜歯後のケアまで丁寧にサポートし、安心して受けていただけるよう努めています。
STEP 01.
カウンセリング・診察
まずはお口の状態を確認し、親知らずの生え方や気になる症状を伺います。痛みの程度やこれまでの治療経験もふまえて、不安な点は遠慮なくご相談ください。

STEP 02.
レントゲン・CT撮影
安全に抜歯を行うために、レントゲンやCTで親知らずの位置・角度・神経との距離を正確に確認します。検査結果をもとに、無理のな治療計画を立てていきます。

STEP 03.
麻酔
注射の前に表面麻酔を行い、針を刺すときの痛みをできるだけ抑えます。そのうえで、部位に応じて局所麻酔や伝達麻酔を使い分け、痛みを感じないようしっかり麻酔を効かせます。

STEP 04.
親知らずの抜歯
親知らずの生え方や骨の状態に合わせて、できるだけ負担の少ない方法で抜歯します。処置中の痛みに配慮しながら、術後の腫れや違和感が出にくいよう丁寧に行います。

親知らず抜歯後の過ごし方
腫れや出血のケア
抜歯後しばらくは、腫れたり出血したりすることがあります。抜歯当日は、清潔なガーゼを軽く噛んで止血し、強くうがいをしないようにしましょう。
腫れが気になるときは、頬を軽く冷やすと落ち着きやすくなります。
食事
麻酔がしっかり切れてから、やわらかくて刺激の少ない食事をとりましょう。おかゆやスープ、うどんなどがおすすめです。
熱い食べ物や辛いもの、アルコールは出血や腫れの原因になることがあるため、しばらく控えてください。
生活習慣
抜歯当日は、なるべく安静に過ごしましょう。激しい運動や長時間のお風呂は避け、シャワー程度にしておくのが安心です。
無理をせず、ゆっくり休むことで治りも早くなります。
親知らずの抜歯リスク
抜歯後の経過を良好にするために、あらかじめ以下の注意点をご確認ください。
- 抜歯後の傷口に細菌が入ると、腫れや痛みを伴う炎症が起こることがあります。
- 血のかさぶたがはがれてしまうと、「ドライソケット」と呼ばれる強い痛みを感じることがあります。
- 抜歯後しばらくの間は、炎症の影響で口を大きく開けにくくなることがあります。
- 下顎の親知らずが神経に近い場合、まれに一時的なしびれが出ることがあります。
- 体調や服用中のお薬の影響で、出血が止まりにくかったり回復に時間がかかることがあります。
親知らずのよくある質問
-
親知らずを抜くタイミングはいつがいいですか?
痛みや腫れが出る前に抜くのがおすすめです。特に20代前半は骨が柔らかく、抜歯の負担が少ない時期です。症状がなくても早めのチェックをおすすめします。
-
難症例の親知らず抜歯にも対応できますか?
当院では、神経に近い位置や骨の中に埋まっている親知らずなど、難しいケースにも対応しています。
ただし、神経への影響が大きいと判断される場合は、大学病院などへのご紹介、または当院での抜歯のいずれかを患者さまにお選びいただいています。安全を第一に、適切な方法をご提案します。
-
親知らず抜歯後の痛みや腫れはどのくらい続きますか?
抜歯後は軽い痛みや腫れが出ることがありますが、通常は2〜3日ほどで落ち着くことがほとんどです。痛み止めを服用すれば、日常生活に支障が出ることはあまりありません。
強い腫れや痛みがある場合でも、1週間ほどで自然に治まるケースが多いです。
-
親知らず抜歯後の薬の処方はどのように行っていますか?
抜歯後の痛みや感染を防ぐため、痛み止めと抗生剤を処方しています。症状や体質に合わせてお薬を選びますので、服用に不安がある方はお気軽にご相談ください。
-
親知らず抜歯後の経過観察やフォロー体制について教えてください。
抜歯後は、治り具合を確認するために数日後に消毒を行い、約1週間後に抜糸をします。経過を見ながら、腫れや痛みが強い場合は早めに対応しますので、気になる症状があるときは遠慮なくご連絡ください。
親知らずのご相談
親知らずは、「まだ痛くないし大丈夫」と思っていても、気づかないうちにトラブルの原因になっていることがあります。
抜くかどうか迷っている段階でも構いません。まずは一度チェックして、今のお口の状態を知ることが大切です。当院では、できるだけ負担を少なく、安心して受けていただけるようサポートしています。お気軽にご相談ください。